2012.08.25

【イタリア】セリエA開幕。戦力強化したインテルと長友佑都の今季は?

  • 内海浩子●文 text by Uchiumi Hiroko
  • photo by SINO/FOOTBALL PRESS

ヨーロッパリーグ予選プレイオフ、バスルイ(ルーマニア)戦に出場した長友。試合は2-0でインテルが勝利を収めた イタリア時間の8月26日20時45分、長友佑都が所属するインテルのセリエA新シーズンが幕を開ける。

 ベンチに座るのは、昨季終盤にインテルのユースチームからの大抜擢で就任したストラマッチョーニ。36歳とセリエA最年少監督で攻撃的サッカーを信条とするが、そのサッカーはどちらかというとオーソドックスだ。頑強なセンターのコンビと攻撃力あるSBによる4バック。よく走り、当たりが強く守備に長ける中盤。そしてテクニックとファンタジーある前線を”華”とする。

 新戦力を見ていくと、まず守護神が5歳若返る。ベテラン名手のジュリオ・セサルに代わり、ここ数年のセリエAで屈指といわれるハンダノビッチがマウスを守ることになる。さらにシルベストレ(CB)、ペレイラ(左SB)、ムディンガイとガルガーノ(MF)、パラシオとカッサーノ(シャドー)らが加わり、コウチーニョがひとまわり大きくなってエスパニョールから戻ってきた。この強化によって王者ユベントスの対抗馬になりうると前評判は上々だ。

 全てはストラマッチョーニのサッカーポリシーに沿って戦力入りした選手だが、その中でカッサーノの加入は少々驚きだった。ユーロ2012の最中から移籍の希望をほのめかしていたし、自分がインテリスタであることを常々公言していたのも事実だが、インテルの補強リストに彼の名前があったわけではない。

 カッサーノの代理人、ボッツォによると、インテルが興味を示していたクアリアレッラを移籍させようとしたが、ユーベから拒否されたことに端を発し、ミランが興味を示したパッツィーニとカッサーノを交換する案が生まれたという。カッサーノがミランを出たがった理由は不明のままだが、ボッツォの言葉の中にその背景は見てとれる。

「カッサーノにとってサッカーはゲームであり娯楽。プレイしていて楽しく感じなくなると、彼は問題を起こしうる」