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【Jリーグ】水沼貴史が激賞する日本人センターバック3人 ひとりで守るすごい選手たちを「見てほしい!」 (2ページ目)

  • text by Sportiva

【俺ひとりいたら大丈夫】

平畠 では、次のひとりをあげてもらっていいですか?

水沼 鈴木義宜(京都サンガF.C.)です。

平畠 ああ、いいですね。

水沼 京都の、あのみんなが前にガンガン行くサッカーのなかで大変だと思います。サイドバックもみんな行っちゃって。

平畠 隣のCBも行きますからね(笑)。

水沼 そうしたなかでコントロールをする。なんか彼を見ていると心を打たれるんですよね。別の番組では彼のことを「皇帝」と呼んでいたんですが、大分トリニータから(キャリアが)始まり、清水エスパルスに行き、大ケガをしてしまったんですけど、また戻ってきている姿とか。

 今季は31試合消化時点で30試合フル出場。1試合だけ途中出場です。

平畠 なんかこう周りが前に出て行くじゃないですか。それを「行くな、行くな」みたいな感じは見たことないですよね。「行ってこい、俺が止めるから」みたいな。

水沼 俺ひとりいたら大丈夫的な感じがある気がするんです。

平畠 たとえばゴール前で体を張るとか、跳ね返すとかもあるけど、相手のFWに入る縦パスとかも、もう早めに潰しますよね。

水沼 そうした予測ができて潰せる時は潰すし、距離を空けたほうがいい時などもあって、その判断がやっぱりすばらしい。シュートブロックで最後に体を張るところもすごいなと。

平畠 鈴木選手がいなかったら、今の京都のサッカーはなかなか難しいでしょうね。

水沼 そうだと思います。後ろで構えてブロックを作っている町田の昌子とは違って、周りが前にガンガン行くなかでのCBの役割。背後にはスペースがあるけど、後ろに残っていたら全体が間延びしちゃって、相手がやりたい放題だからラインコントロールもしなければいけない。

平畠 京都のサッカーって、綺麗にラインを作って守るとかではないじゃないですか。そうすると結構意外なところからボールが出てきたりすることもあるわけで、そこもしっかりと対応できているのもすごいですね。

 いや、これまたいい選手をあげていただきました。そして、もうひとりですね。

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