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2006年の浦和レッズはなぜ強かったのか 坪井慶介「チームに戦術がなくても、阿吽の呼吸があった」 (4ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei

【代わりに誰が出ても結果を残す】

 もちろん、ギドが悪いわけじゃない。僕自身もケガのことをあまりわかっていなかったんだと思います。

 それまでに一度、大きなケガをしたことはあったんですが、ひざを痛めたことは初めてでした。「簡単じゃないよ」とは言われていたんですが、ちょっと軽く見ていたんでしょうね。いけるかなと思って出たら、全然いけなかった。さすがにこの時はショックでしたね。

 でも、このケガをきっかけに、あらためてこのチームの強さを認識することができました。

 僕自身はもうプレーもできないくらいのケガだったので、あきらめがつきましたし、とにかく勝ってほしいという思いだけで、みんなに優勝を託そうと。そのあたりからですかね、現実的に優勝を意識し始めたのは。

 その頃は僕だけじゃなく、ちょっとずつケガ人が出ていたんですが、代わりに誰が出ても結果を残すことができていたんです。外から試合を見るなかで「これは本当に強いチームなんだな」と実感しましたし、優勝というものが現実的に近づいていることを感じていましたね。

(つづく)

◆坪井慶介・後編>>19年後の後悔「2度目の優勝をもたらせなかった」


【profile】
坪井慶介(つぼい・けいすけ)
1979年9月16日生まれ、東京都多摩市出身。四日市中央工→福岡大を経て2002年に浦和レッズに加入する。プロ初年度から存在感を示して新人王受賞。2003年には日本代表に初招集され、2006年ワールドカップも経験。浦和では在籍13年間でリーグカップ、天皇杯、J1リーグ、ACLのタイトルを獲得し、2015年に移籍した湘南ベルマーレでもJ2リーグ優勝に貢献した。2019年にレノファ山口で現役引退。現在はサッカー解説者として活躍中。国際Aマッチ出場40試合0得点。ポジション=DF。身長179cm、体重70kg。

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著者プロフィール

  • 原山裕平

    原山裕平 (はらやま・ゆうへい)

    スポーツライター。1976年生まれ、静岡県出身。2002年から『週刊サッカーダイジェスト』編集部に所属し、セレッソ大阪、浦和レッズ、サンフレッチェ広島、日本代表などを担当。2015年よりフリーランスに転身。

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