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【Jリーグ】J1で早くも苦戦中の下位クラブ 守備が崩壊、終盤に失点...序盤にして正念場 (4ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko

【浦和は期待外れのスタート】

 今オフに大型補強し、上位争いも期待された浦和レッズだが、ここまで1勝2分2敗勝ち点5で13位。タレント豊富で贅沢な戦力から考えると期待外れなシーズンスタートとなった。

 開幕の神戸戦こそ、王者相手に互角以上に渡り合ったゲームを見せたが、結局は0-0のドロー。その後は3試合連続で失点を重ね、湘南ベルマーレと柏レイソルに連敗。とくにホーム開幕戦となった柏に0-2で敗れたのは、守備の強度不足、不安定さを露呈し、スコア以上の敗戦だった。第5節ファジアーノ岡山戦に1-0で勝ち、ようやく今季初勝利を記録した。

 同率13位の京都サンガF.C.も昨季終盤の好調さから今季の期待は大きかったが、1勝2分2敗と勢いに乗れていない。昨季は15試合で11得点と驚異的な決定力を発揮したラファエル・エリアスだったが、今季はここまでわずか1得点しか取れていない。

 得点以前に、ここ3試合ともにラファエル・エリアスはシュートを1本以上打てていない。浮上のきっかけは間違いなくエースの復調。そのために、彼にどれだけチャンスが巡ってくるかが求められるだろう。

 シーズンが始まってわずか5試合。ここからいくらでも調子を上げるクラブもあれば、尻すぼみしていくクラブもある。序盤でつまずいたクラブがどう立て直していくのか注目したい。

著者プロフィール

  • 篠 幸彦

    篠 幸彦 (しの・ゆきひこ)

    1984年、東京都生まれ。編集プロダクションを経て、実用系出版社に勤務。技術論や対談集、サッカービジネスといった多彩なスポーツ系の書籍編集を担当。2011年よりフリーランスとなり、サッカー専門誌、WEB媒体への寄稿や多数の単行本の構成を担当。著書には『長友佑都の折れないこころ』(ぱる出版)、『100問の"実戦ドリル"でサッカーiQが高まる』『高校サッカーは頭脳が9割』『弱小校のチカラを引き出す』(東邦出版)がある。

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