【Jリーグ】J1で早くも苦戦中の下位クラブ 守備が崩壊、終盤に失点...序盤にして正念場 (2ページ目)
【終盤の失点に泣きまくる新潟】
名古屋と並んで5戦未勝利で19位と下位に沈んでいるのがアルビレックス新潟である。今季から樹森大介新監督が就任し、松橋力蔵政権から新たな船出となった。昨季からの、ポゼッションでボールを握りながらパスワークで相手のプレスを剥がし、前進していくスタイルは継続。そこに今季はロングフィード一発で相手の背後を突く縦に速い展開も狙う。
既存のスタイルに新しい要素も取り入れ、うまくアップデートされている印象を受ける。また、守備においても敵陣ではハイプレスをベースに、ミドルブロックではきれいな4-4-2のゾーンで守り、チームのやり方は非常に整理されている。
FW矢村健やMF新井泰貴といった新戦力もフィットし、昨季は強化指定選手で今季からプロ契約となった大卒ルーキーの稲村隼翔もすでに主軸として活躍している。
新潟がここまで苦戦しているのは、守備で粘れないところだろう。前半で秋山裕紀が一発退場し、数的不利となった第2節清水エスパルス戦は別として、それ以外の試合はすべて後半終盤に失点し、勝ちを逃す、あるいは勝ち越されている。
樹森監督は終盤に5バックにして逃げきり体勢という采配はしているものの、それでも押しきられてしまっているのが、ここまで未勝利という結果につながっている。逆に得点力はあるため、終盤にどうゲームをコントロールし、守備で強度を出して終わらせるか。それがなされれば勝ち星はつくはずである。
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