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日本サッカーを見続けて35年 ゲルト・エンゲルスが「対戦してやりづらかった」プレーヤー5人は誰? (2ページ目)

  • 了戒美子●取材・文 text by Ryokai Yoshiko

【ガンバ大阪から2名をチョイス】

── やりづらかった選手といっても、クオリティが高かったり、プレーに粘りがあったりと、いろんなパターンがあります。ゲルトさんがまず、思い浮かべた選手は誰ですか?

「僕がジェフ市原の監督や京都パープルサンガのヘッドコーチをしていた時代(1999年〜2000年)だから、かなり昔の選手になってしまうけど、Jリーグで一番やりにくかったと感じていたのは、なんといっても三都主アレサンドロ(当時の登録名はアレックス)ですね」

── 三都主選手はどんなプレーヤーでしたか?

「清水エスパルス時代のアレックスは怖かった。本当にイヤな選手でしたよ。スピードがあったし、テクニックもあったし、決定力もあったし、どのチームも彼のプレーを意識していましたね。

 面白い動きをするので、いいアイデアが思い浮かんだら急に一発で試合を変えてしまう選手でしたね。いつもなにか面白いことをするというだけでなく、一度失敗してもまた同じことをチャレンジしてくる。そういう意味では、やりづらいながらも好きでしたね」

── 次に思い出す選手は?

「ガンバ大阪の宇佐美貴史も、すごくやりにくい選手でしたね。日本人としては珍しく、やりづらいウインガーでした。イヤなウイングって、当時はなかなか日本にいなかったんですよ」

── 宇佐美選手の印象は?

「でも、宇佐美はピッチで休んでいることも多かったね。そのあたりを改善すれば、もっとトップレベルでできるはず。ひとつのプレーで試合をガラッと変えられる選手だけど、彼がピッチで休んでいる間、味方がサポートしないといけなかったから。今はがんばるようになったかな」

── 3人目は誰でしょうか。

「ガンバ大阪の選手でもうひとり思い出すのは、遠藤保仁です。ヤットは高校卒業後に入ってきた横浜フリューゲルスで一緒でした。でも、クラブがなくなっちゃって......。ただその後、2000年に京都パープルサンガの監督に就任した時も一緒だった」

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