サッカーマニア平畠啓史の2024年J2総括 清水&横浜FCの強さとJ1昇格プレーオフの展望 (3ページ目)
【ハードワークの仙台はどう出るか】
長崎と対戦するリーグ6位のベガルタ仙台ですが、今シーズン長崎に負けていません(1勝1分け)。だから一筋縄ではいかないのかなと思ってます。
今シーズンは森山佳郎監督になって、ハードワークでどんどん相手に寄せていく。たぶん陣形をコンパクトにすると思うんですよね。それを自陣でやるのか、相手陣でやるのか。
長崎はカウンターが得意なので、仙台は攻撃に行った時に絶対やりきることが重要だと思うんですよね。これが中途半端に長崎にボールが渡ってしまうと、自分たちが整っていない間に攻められる。なんならシュートを外してもいいから打って終わる。ラインを割るようにして終わるみたいなことが、結構大事かなって思います。
長崎は後ろからビルドアップして完璧に崩しきるみたいなシーンはそんなに多くないので、長崎のDFラインがボールを持つような展開にしたら仙台にもチャンスがありそう。FWエロン選手もFW中島元彦選手も前から行くのが今の仙台ですが、相手のDFがボールを持ってる時はちょっと引くぐらいで、後ろのスペースを埋めたほうが、長崎にとっては攻めづらい可能性もあるかなと。
たぶん長崎はそんなにやり方を変えないと思います。一方で仙台がこの3週間でどれぐらい作戦を練ってくるかが見ものですね。
長崎はシーズンで一番点取ってるし、長崎が先取点を取ると、仙台は2点取らないとダメなので(90分で引き分けの場合は、リーグ上位チームの勝利)、仙台はできるだけ0-0で進むような展開が理想なのかなと思います。
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