Jリーグはクライマックスに突入! J1優勝争い&残留争いのキーマンは誰か (3ページ目)

  • 篠 幸彦●取材・文 text by Shino Yukihiko

【失速気味の鹿島&G大阪はエースの奮起で食い下がれるか】

 2016年以来のリーグタイトルが欲しい鹿島だが、直近4試合で勝ちがなく、失速気味だ。しかし、広島との直接対決となった第30節では、一時逆転を許すも17歳のFW徳田誉によるクラブ最年少ゴールで引き分けた。鹿島としては絶対に勝ちがほしい試合ではあったが、この引き分けで優勝争いにおいて首の皮一枚つながったところだろう。

 シーズンを通してほとんど一貫したメンバーで戦う鹿島にとって、キーマンがFW鈴木優磨であることは不動だ。それに加え、今季はボランチを務める知念慶の守備力が屋台骨となってきた。MF佐野海舟の移籍によって、中盤の強度と推進力がやや低下したことは否めないが、鈴木、知念を中心にどこまで食い下がれるか。

 鹿島よりさらに厳しいポジションにいるのがG大阪だ。7月14日の第23節以来、2敗4分と勝てていない。深刻なのは得点力だろう。直近6試合のうち4試合で無得点。上位のなかでは極端に得点数が少なく、シーズンを通しての課題でもある。

 カギとなる、というより頼りにするしかないのがFW宇佐美貴史のクオリティだ。今季、幾度も劇的なゴールでチームに勝利をもたらしてきたエースも、ここに来てやや得点力が低下。だが、宇佐美の奮起なくして奇跡を起こすのは難しいだろう。

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