Jリーグはクライマックスに突入! J1優勝争い&残留争いのキーマンは誰か (2ページ目)
【広島、神戸はACLも戦いながらの争い】
その町田と熾烈な争いを演じる広島は、7月から8月にかけて7連勝というクラブレコードを記録。町田にプレッシャーをかけ、第29節でついに捉えた。翌節で再び首位を奪われたものの、今もっとも勢いのあるチームだ。
その旗手となったのは、夏に加入したMF川辺駿とMFトルガイ・アルスラン。MF野津田岳人、MF川村拓夢を海外移籍で失ったものの、中盤の構成力や推進力、得点力はむしろ上がった。そして9月、FW大橋祐紀が移籍、FWピエロス・ソティリウが負傷離脱で手薄になったところにFWゴンサロ・パシエンシアが加入。デビューとなった鹿島戦で早速得点し、スケールの大きさを感じさせた。終盤戦でさらに勢いをもたらすか。
懸念はやはりACLによる日程面だ。メンバーを固定する傾向の広島は、主力の負担はかなり大きい。グループリーグ第1節・カヤFC戦はターンオーバーを敷いたが、どこまで続けるか。
神戸も広島同様、直近5試合で4勝1分と町田が足踏みする間にじわじわと追い上げ、気がつけば3ポイント差と上位2クラブを視界に捉える位置につけた。キーになるのはやはりFW大迫勇也だろう。
得点はもちろん、大迫が前線でボールを収めることで神戸の攻撃は始まる。シーズン中盤では苦しんだ時期もあったがここに来て得点数を伸ばし、10得点と2ケタに乗せた。町田、広島にプレッシャーをかけるために大迫の活躍は不可欠だ。
2 / 4