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三笘薫と対照的な宮市亮の左ウインガーとしての魅力 代表復帰を切望する (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

「今日プレーしたウイングの選手も速くていい選手だった。うちのカイル・ウォーカーを慌てさせたくらいだから」

 選手名こそ出なかったが、ウォーカーのくだりから、それが対峙する宮市であることが明らかだった。イングランド代表の右SB相手に、宮市は、ピッチを縦に引っ張り、突っかかるような動きで優位性を発揮。横浜FMのなかで最も頼りがいのある選手に映ったものだ。アーセナルの一員に戻ったかのような堂々としたアクションを見せられると、代表のみならず、もう一度、欧州でプレーさせたくなるのだった。

 現在30歳ながら、長くケガで休んでいたので使い減りしていない。実際、年齢より5歳ほど若々しく見える。もうひと花、咲かせてほしい選手である。まずは代表復帰を切望したい。

著者プロフィール

  • 杉山茂樹

    杉山茂樹 (すぎやましげき)

    スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

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