アントラーズ植田直通が「練習に臨む姿勢が変わった」紅白戦 チーム愛や先輩・昌子源、後輩・関川郁万への思いも語った (4ページ目)
── 今季のリーグ戦では第9節から5試合連続でクリーンシート、第20節を終えてうち10試合が無失点です。試合終盤に失点する機会も減り、守備には手応えを感じられているのではないでしょうか?
「いや、今季は失点が多いのではないかと思っています。自分がチームをマネジメントしていく力が足りず、チーム全体の動かし方も悪いと感じているので、自分がもっと修正していかなければいけない部分が多いと思っています。チームとしての守備の意識や守備のやり方も含めて」
── やはり、そこは自分が担っていかなければと考えているのですね。
「事前に準備しているチームとしての戦い方はありつつも、試合に入れば、相手も自分たちに対して有効かつ効果的な動きをしてくるし、その時にまた、ピッチにいる選手たちで対応できるかどうかが問われている。
一瞬の判断の遅れが失点につながり、試合に負けることになる。だから、ハーフタイムなどに監督からの指示を待つのではなく、試合中に自分たちで対応できるかどうかが大事になってくる。そのための力を自分自身も養いたい」
── CBでコンビを組む関川郁万選手の成長も頼もしいのではないでしょうか?
「郁万が成長したことについて聞かれる機会が多くありますが、個人的には、本来持っている力を発揮し始めただけだと思っています。自分にできることは、彼がチームのことを気にしすぎることなく、自分のプレーを思い切り出せる状況や環境を作ること。試合を重ねて、彼の特徴や癖もわかってきたので、今はもっと自由に、のびのびとプレーしてもらえることを意識しています」
── 守備だけでなく、全体のことを考えるようになった今、課題は攻撃でしょうか?
「GKから攻撃を組み立てていくのは、現代サッカーにおいてはもはや当たり前ですし、DFが守備だけをやっていればいいという時代ではないので、自分も含めて技術の向上に目を向けなければいけないと思っています。守備だけでなく、攻撃につながるプレーでも貢献していかなければならない。そこはまだまだ、自分の課題だと思っています」
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