伊藤涼太郎が演出したワクワクするゴールシーン ファンタジスタの国内プレーももうすぐ見納め

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question 
伊藤涼太郎にボールが渡ってから、アルビレックス新潟はどのように崩したか?

 Jリーグ第16節、湘南ベルマーレ対アルビレックス新潟が行なわれ、2-2のドロー。湘南は5連敗、新潟は2連敗と、互いにリーグで連敗が続いた流れを切ったが、痛み分けとなった。

 前半立ち上がりの2分、新潟は千葉和彦のハンドでPKを献上し、町野修斗が決めて湘南が早々と先制。新潟は前節のガンバ大阪戦に続いて早すぎる失点を喫した。その後、ボールを握って立て直した新潟が、30分に谷口海斗のゴールで同点に追いつく。

 後半に入り、互いにチャンスを作ると17分、CKから谷口がこの日2点目のゴールで新潟が逆転に成功する。しかし、38分に湘南の小野瀬康介が同点弾を決め、2-2でタイムアップとなった。

 今回は、新潟の1点目のシーンを取り上げる。

 前半30分、新潟の後方からのビルドアップで、新井直人から小見洋太へ縦パスが入る。

 相手のライン間でボールを受けた小見はそのままボールを前に運び、湘南・小野瀬が寄せてきたところで伊藤涼太郎へボールを渡す。

小見洋太から伊藤涼太郎へボールが渡ったあと、新潟はどのように相手をくずしたか小見洋太から伊藤涼太郎へボールが渡ったあと、新潟はどのように相手をくずしたかこの記事に関連する写真を見る 次の場面で新潟はどのように崩したか、というのがQuestionである。

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プロフィール

  • 篠 幸彦

    篠 幸彦 (しの・ゆきひこ)

    1984年、東京都生まれ。編集プロダクションを経て、実用系出版社に勤務。技術論や対談集、サッカービジネスといった多彩なスポーツ系の書籍編集を担当。2011年よりフリーランスとなり、サッカー専門誌、WEB媒体への寄稿や多数の単行本の構成を担当。著書には『長友佑都の折れないこころ』(ぱる出版)、『100問の"実戦ドリル"でサッカーiQが高まる』『高校サッカーは頭脳が9割』『弱小校のチカラを引き出す』(東邦出版)がある。

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