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福田正博が感心した横浜FMのチームマネジメント。「交代する選手が不満なく笑顔でピッチを後にする」 (3ページ目)

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Getty Images

私が11人を選ぶなら...

 私なら今年はサンフレッチェ広島の躍進も踏まえて、ベストイレブンを選びたい。監督のミヒャエル・スキッベは優秀監督賞の候補というのもある。

 まずGKは、優勝チームから高丘が入る。リーグ最少失点の原動力は当然ながら受賞に値する。

 両サイドバックは横浜FMから右が小池龍太、左が永戸勝也を入れる手もありだろう。横浜FMではこのふたりに松原健を加えた3人で両サイドバックをまわしていたが、出場試合数と出場時間数でわずかの差ながらも、この2項目で松原を上回る小池と永戸を入れた。

 センターバックは広島から佐々木翔を選びたい。もう1人は川崎を支えた谷口彰悟。守備的MFも広島の野津田岳人を選びたい。今シーズンのプレーぶりは広島の屋台骨を支えていたからだ。その相方の守備的MFがMVP候補の岩田になる。

 前線は1トップに得点王を獲ったチアゴ・サンタナ。その下の3人は、川崎の家長昭博とマルシーニョ。もうひとりは数字には残らない今季印象的だった選手として、横浜FMの水沼宏太をここに入れたいと思っている。

 これが私の今シーズンのMVPとベストイレブン、そして優秀監督賞になる。現役選手にとっては賞というものは「もらえればありがたい」程度に考えているものだ。しかし、受賞歴の有無によって引退後の肩書が大きく変わるだけに、受賞できるチャンスがある時は、しっかり狙うべきものだと思っている。

 果たして、11月7日に行なわれるJリーグアウォーズでは誰が表彰されるのか。今シーズン活躍した選手がしっかりと選ばれることを期待している。

◆【画像】識者が選んだ2022シーズンJリーグベストイレブン フォーメーション

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