2022.07.09

横浜F・マリノスが爽快な攻撃で6連勝。相手の隙を逃さない見事なポジショナルプレーを分析

  • 篠 幸彦●文 text by Shino Yukihiko
  • 西村知己●イラスト illustration by Nishimura Tomoki

サッカーIQラボ 〜勝負を決めるワンプレー~

Question
中盤でエウベルが前向きでボールを持つ。この場面で横浜FMはどのように崩したか?

 Jリーグ第20節、横浜F・マリノス対サンフレッチェ広島が行なわれ、ホームの横浜FMが3-0と完勝を収めた。横浜FMはこれでリーグ6連勝を達成し、勝ち点を43に伸ばして、2位の鹿島アントラーズとの差を5ポイントに広げた。

 直近6試合で5勝1敗と好調の広島が、鋭い守備からカウンターで好機を作り、試合を優位に進めていたが、試合巧者ぶりを見せたのは首位の横浜FMだった。

 前半32分に小池裕太が先制。後半12分に宮市亮、小池龍太を投入すると、直後の13分、西村拓真が4戦連続となるゴールで加点。そしてアディショナルタイムに宮市がダメ押しのゴールを決めて3-0で勝利となった。

 今回ピックアップするのは、横浜FM小池裕太の先制点のシーンだ。

 前半32分、広島がCK後に素早く帰陣し、横浜FMが後方ビルドアップからゲームを作り直す場面。センターバック(CB)の畠中槙之輔にボールが入ると、前線のエウベルが相手ボランチ脇のスペースに下りてパスを呼び込んだ。

中盤で前を向いたエウベル。このあと横浜FMはどんなプレーで相手を崩したか?中盤で前を向いたエウベル。このあと横浜FMはどんなプレーで相手を崩したか? この記事に関連する写真を見る  畠中がエウベルへ縦パスを入れると、広島のCB塩谷司が食いついて寄せてくる。だが、エウベルは塩谷との交錯を抜けて前へボールを運んだ。

 このあと、エウベルは何を選択して広島の守備を崩しただろうか、というのがQuestionである。