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小野伸二、引退も頭によぎるプロ25年目のシーズン。「ヤットからは刺激をもらう」 (4ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by (C)2022 CONSADOLE

【積み重ねた選手としての自負】

「やっぱり走れなければ、たとえいいサッカーを追求しても、それを見せられないと思います。ミシャさんのサッカーもそうですけど、まずは走ることがベースにありますから。

 ただ、そのなかで緩急をつけたりとか、創造力を発揮していくという部分は、スピードやフィジカルだけでは生まれてはきません。自分の持ち味はそういうところにあると思っています。走れない分、戦えない分、そういうもので補っていくという気持ちではありますね」

 たとえ時代は変わっても、自身の生きる道はある。小野の答えからは、超一流の技術やアイデアでここまでのキャリアを積み重ねてきた、選手としての自負が感じられた。

(後編につづく)

【profile】
小野伸二(おの・しんじ)
1979年9月27日生まれ、静岡県沼津市出身。1998年に清水商高から浦和レッズに入団。同年、日本代表にも選ばれ、6月には史上最年少(18歳272日)でワールドカップに出場する。2001年にはフェイエノールトに移籍して主力としてUEFAカップ優勝に貢献。その後、浦和→ボーフム→清水エスパルス→ウェスタン・シドニー→北海道コンサドーレ札幌→FC琉球でプレーし、昨季より札幌に復帰。ポジション=MF。身長175cm、体重74kg。

「黄金世代」15人の証言集〜小野伸二編

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