永木亮太がベルマーレで感じたチームの課題と自分の使命。「今、純粋にサッカーが楽しい」

  • 原田大輔●取材・文 text by Harada Daisuke
  • photo by (C)SHONAN BELLMARE

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永木亮太(湘南ベルマーレ)インタビュー@後編

「動けるうちに戻りたい」

 湘南ベルマーレへの復帰を決意した永木亮太の思いだった。7年ぶりに戻ってきたチームについて聞けば、彼はこう語っていた。

「これはベルマーレの伝統でもありますけど、選手みんながひたむきで真面目なところですね。ただ、いい意味でも悪い意味でも真面目すぎる印象も感じています」

 真面目すぎる----。その言葉を聞いた時から耳に残っていた。

◆永木亮太@前編はこちら>>「王者アントラーズとレジェンド小笠原満男から得た大きな財産」

33歳で再びベルマーレの一員となった永木亮太33歳で再びベルマーレの一員となった永木亮太この記事に関連する写真を見る それは6年間を過ごした鹿島アントラーズで、彼自身が多くを培ってきたからわかる的確な表現と言えるだろう。そして、33歳になった彼が今、湘南にもたらすことができる要素のひとつでもある。

「これからも、その都度、感じること、伝えられることはたくさん出てくるとは思うのですが、キャンプも含めて今、感じているのは、その真面目すぎるという部分です。チームとしては、若い選手も多く、経験が少ないという一面もありますが、監督やコーチングスタッフから言われたことをやる能力というのは、チームとして非常に高いんです。

 一方で、ピッチのなかでプレーするのは選手たち自身なので、試合中に起きる事象については、選手たちのなかで話し合って解決する、もしくは試合の流れを見て臨機応変に対応していく必要がある。そこは今までのところですごく感じていることですね。自分たちが勝利に近づくためには、選手たちで判断して決めなければいけない瞬間や時間帯というのが絶対にある。

 そこが今のベルマーレには足りていないところなのではないかと思っているので、自分がピッチ内で示していければと思っています。必ずしも自分が考えていることが正解かどうかはわからないですけど、方向性を示していく立場であり、ポジションだとも感じているので」

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