同年代の久保建英の域に迫れるか。川崎フロンターレの20歳が今季J1の優勝争いを左右しかねないゴールを決めた (3ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • photo by KYODO

 鹿島でこの日、2トップの一角としてフル出場した荒木遼太郎とは同学年だ。今季のJ1リーグですでに9ゴールを挙げている荒木に対し、宮城はこれが初ゴール。さらに各年代別の日本代表に選ばれ続けてきた荒木のような華々しい経歴はない。両者の間には大きな差が存在するかに見える。

 だが、将来的にはどうだろうか。筆者には、ドリブルで縦に抜いて出る力を備えた選手のほうが、中盤的な選手より断然、怖そうに見える。いまの時代、貴重な存在に見える。

 ちなみに誕生日の6月2日は、久保建英(2001年6月4日生まれ)とはわずか2日違いだ。ミャンマー人の父親と日本人の母の間に生まれた宮城が、近い将来、久保の域に迫ることはできるか。面白い存在になるような気がする。

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