2021.05.19

中村憲剛も佐藤寿人も同意見。「海外で活躍する選手に共通すること」

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO

中村憲剛×佐藤寿人
第2回「日本サッカー向上委員会」@中編

 1980年生まれの中村憲剛と、1982年生まれの佐藤寿人。 2020年シーズンかぎりでユニフォームを脱いだふたりのレジェンドは、現役時代から仲がいい。気の置けない関係だから、彼らが交わすトークは本音ばかりだ。ならば、ふたりに日本サッカーについて語り合ってもらえれば、もっといい未来が見えてくるのではないか。飾らない言葉が飛び交う「日本サッカー向上委員会」、第2回は若い世代の海外移籍について語ってもらった。

「第2回@前編」はこちら>>

   ※   ※   ※   ※   ※

本田圭佑が次の移籍先に選んだ国はアゼルバイジャン本田圭佑が次の移籍先に選んだ国はアゼルバイジャン この記事に関連する写真を見る ---- 海外のクラブからオファーが来るのは、かつては日本代表クラスに限られていました。しかし近年は、Jリーグでの実績がそれほどない若手にも海外からオファーが来る流れが生まれています。日本人選手が海外のクラブから見られやすくなったことも理由のひとつでしょうか。

中村 それは間違いないですね。ウインドーとして昔は見向きもされていなかったけど、カズさん(三浦知良/1994年にヴェルディ川崎からジェノアに移籍)、ヒデさん(中田英寿/1998年にベルマーレ平塚からペルージャに移籍)が切り開いてくれて、2010年頃の第2期に海を渡った選手たちが間口を広げていって、長谷部(誠/現フランクフルト)や(香川)真司(現PAOKテッサロニキ)たちが日本人のブランド力を高めてくれた。日本人に対する信頼というのは生まれていると思いますね。

佐藤 Jリーグの選手もある程度データとして数値化されていて、それが共通の指標として世界にも見られているんですよね。たとえば浅野(拓磨/前パルチザン)はあるひとつの項目、走る速さが突出していたのが目にとまって、アーセナルからオファーが来たんです。

---- しっかりとした評価軸があるなかでのオファーですから、年齢にかかわらず海外移籍を決断するのは問題ないと。

佐藤 僕はいいと思いますよ。最終的に決めるのは選手ですから。これは、国内・海外移籍にかかわらず同じこと。それに伴う責任と覚悟は個人のもので、そこをどう考えるかなんでしょうね。