中村憲剛と佐藤寿人に聞いた「増加する若手の海外移籍」どう思う?

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 ただ個人的には、ベースができてから行ったほうがいいのかな、とは思っていて。Jリーグで少し活躍を見せた若い選手が、この機会を逃したくないからといって海外に行く。でも、ベースがまだできてはないから、向こうへ行くと感覚のズレも含め足りないところを自覚するんだと思います。

佐藤 たしかにベースがないと厳しいですよ。とくにFWはゴールという成功体験が重要ですから。形がないなかで行くと苦労するでしょうね。

中村 そもそも言語、言葉が違いますからね。(内田)篤人みたいに抜群のセンスがあればすべてを理解していなくてもクリアできてしまうけど。ただ、もちろん彼は彼で、Jリーグでベースを作って行ってますから(内田は2010年に鹿島アントラーズからシャルケに移籍)。

(つづく)


【profile】
中村憲剛(なかむら・けんご)
1980年10月31日生まれ、東京都小平市出身。久留米高校から中央大学に進学し、2003年にテスト生として参加していた川崎フロンターレに入団。2020年に現役を引退するまで移籍することなく18年間チームひと筋でプレーし、川崎に3度のJ1優勝(2017年、2018年、2020年)をもたらすなど黄金時代を築く。2016年にはJリーグ最優秀選手賞を受賞。日本代表・通算68試合6得点。ポジション=MF。身長175cm、体重66kg。

佐藤寿人(さとう・ひさと)
1982年3月12日生まれ、埼玉県春日部市出身。兄・勇人とそろってジェフユナイテッド市原(現・千葉)ジュニアユースに入団し、ユースを経て2000年にトップ昇格。その後、セレッソ大阪→ベガルタ仙台でプレーし、2005年から12年間サンフレッチェ広島に在籍。2012年にはJリーグMVPに輝く。2017年に名古屋グランパス、2019年に古巣のジェフ千葉に移籍し、2020年に現役を引退。Jリーグ通算220得点は歴代1位。日本代表・通算31試合4得点。ポジション=FW。身長170cm、体重65kg。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る