遠藤保仁が感じた磐田の変化。「出して、動いて、受けろ」の連続を要求

  • 佐藤俊●文 text by Sato Shun
  • photo by Getty Images

『特集:Jリーグが好きだっ! 2021』
ジュビロ磐田
遠藤保仁インタビュー前編


 2月26日に開幕したJリーグ。スポルティーバでは、今年のサッカー観戦が面白くなる、熱くなる記事を、随時配信。さまざまな視点からJリーグの魅力を猛烈アピール!

 今回は、昨年10月に、ジュビロ磐田へ期限付き移籍で入団した遠藤保仁のインタビューをお届けする。

ジュビロ磐田に加入して5カ月が過ぎた遠藤保仁ジュビロ磐田に加入して5カ月が過ぎた遠藤保仁

 20年間、ガンバ大阪に在籍した遠藤。このままガンバで現役を終えるのだろうとサポーターやファン、そしてチームメイトもそう思っていただろう。しかし、まさかの展開にSNS上では「ちょっと無理」「ガンバで終わると思っていたのに」など悲鳴に近い声が上がった。

 その頃の磐田は、監督がフェルナンド・フベロから鈴木政一に交代したばかりだった。遠藤は移籍から6日後の松本戦でデビューし、12位だったチームを最終的に6位にまで押し上げてシーズンを終えた。そして、今年も磐田でプレーすることを決断した。

 インタビュー前編では、磐田へ移籍した思いとチームの変化を改めて聞いた。

――昨年の移籍は驚きでした。

「そうですね。チームには競争があるのが当たり前ですし、監督によって戦い方が変わるのは当たり前のこと。監督のスタイルに合うか合わないかというのは、選手全員にあることだと思います。そういう意味で、ガンバでは自分の持ち味を表現する回数が減っていましたから、自分のサッカーをもっと表現したいという思いと、チャレンジしたいという気持ちが強くなりました。そのタイミングが昨年の移籍した時期だったということです」

――20年ぶりの移籍で、最初は苦労したと聞いています。

「最初の1週間は、住むところとか食事、チームに慣れるので大変でしたが、その後は特に問題もなかったかです。ただコロナ禍なので、どこに行くわけでもないし、何かに困ることはなかったですね」

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