2021.02.11

降格は4チーム。今季J1の特別ルールが各クラブに及ぼす影響は

  • text by Tsugane Ichiro
  • photo by Fujita Masato

福田正博 フットボール原論

■2月26日に開幕する今シーズンのJリーグ。前回は福田正博氏に今季の優勝争いの行方を教えてもらったが、今回は昨季の中位、下位のなかから今季の注目チームを挙げて分析してもらった。

 20チームで争われる今シーズンのJ1。シーズン終了時には自動的に下位から4チームがJ2へ降格することになっているため、残留争いは例年以上に激しく、緊張感の高いものになるのは間違いない。

今季清水を率いるロティーナ監督。Jリーグ各チームで発揮してきた手腕が今年も見られるか今季清水を率いるロティーナ監督。Jリーグ各チームで発揮してきた手腕が今年も見られるか  展開次第ではあるものの、シーズン終盤にJ1の半数の10チームほどが残留争いに飲み込まれる可能性もある。

 中位から下位のクラブにとっては難しいシーズンになるなか、今季から新監督を迎えたチームに注目している。

 そのなかで清水エスパルスからは、今シーズンにかける本気度を感じている。昨季セレッソ大阪を4位に導いた、ミゲル・アンヘル・ロティーナ監督を迎えた。シーズンオフの補強は大幅にメンバーを入れ替え、昨年の先発メンバーで今年も継続してスタメンを張れるのは2、3人ほど。「やるんじゃないか」という期待ができるし、昨シーズン下位に沈んだクラブは、この清水くらい大胆に動いて、初めて期待が膨らむのだと思う。

 私ぐらいの世代からすると、清水のスタイルはテクニックをベースにサンバのリズムを奏でるような攻撃的なサッカーではないか。それに対してロティーナ監督のサッカーは、守備的と言うと語弊があるが、ディフェンスがしっかりした奥の深い玄人好みのサッカー。それを清水サポーターがどう見ていくのかは興味深い。

 ただ、結果にフォーカスすれば、ロティーナ監督の手腕は間違いないものがある。これまで東京ヴェルディ、セレッソ大阪を率いて、シーズンが終わった時にしっかり上位でフィニッシュしていた。それを考えると、清水が優勝争いするのは難しいと思いつつも、一方で残留争いに巻き込まれることはないように思う。