2021.01.25

主力が流出。J1移籍状況で見極める戦力ダウン必至のチームワースト3

  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

横浜FMは得点力の大幅ダウン必至
オルンガの抜けた柏も厳しい状況

中山 淳氏(サッカージャーナリスト)

FWエリキがいなくなり、得点力ダウンが懸念される横浜FMFWエリキがいなくなり、得点力ダウンが懸念される横浜FM 1位=横浜F・マリノス

 失った戦力に対する補強が進まず、戦力ダウンしてしまったチームを挙げるとすれば、横浜F・マリノスがその筆頭になる。FWエリキ(→パルメイラス/ブラジル)とFWジュニオール・サントス(→柏レイソル)を失ったことによる得点力の大幅ダウンは必至で、それに代わる新戦力の補強も進んでいない。

 これまで獲得した新戦力FWとしては、ブラジル人のエウベル(バイーア/ブラジル→)に期待がかかるが、彼はストライカーではなく、ウインガータイプゆえ、根本的な解決策にはならないだろう。かつてFC琉球でもプレーしたレオ・セアラ(ヴィトーリア/ブラジル→)にしても、当時の実績からすれば活躍できるかは未知数だ。

 その他の即戦力は、大分トリニータから加入したDF岩田智輝のみ。現状、現有戦力をベースに優勝を目指すことになる。


2位=柏レイソル

 昨季得点王のFWオルンガ(→アル・ドゥハイル/カタール)が抜けた柏も、戦力ダウンの状態だ。オルンガの代わりに獲得したアンジェロッティはセカンドトップタイプのFWで、前所属のレッドブル・ブラガンチーノ(ブラジル)での実績も乏しい。このままではFWクリスティアーノに頼ることになりそうだ。

 その他の主な新戦力は、中盤にブラジルのフルミネンセからドッジ、ベガルタ仙台から椎橋慧也、大宮アルディージャからイッペイ・シノヅカを補強した程度で、目玉と言えるような大物は存在しない。

 とはいえ、オルンガの売却で手にした資金は残っているはずなので、今後の移籍市場の動向に注目したい。


3位=浦和レッズ

 リカルド・ロドリゲス新監督を迎えた浦和レッズも、補強状況は芳しくない。中盤の青木拓矢(→FC東京)、長澤和輝(→名古屋グランパス)、エヴェルトン(→ポルティモネンセ/ポルトガル)、ウイングのマルティノス(→仙台)を放出しながら、獲得した即戦力はDF西大伍(ヴィッセル神戸→)、MF金子大毅(湘南ベルマーレ→)、MF田中達也(→大分)といった面々に限られる。

 もちろん現有戦力だけでもシーズンを乗り切ることはできるだろうが、タイトルを目標にするなら決して十分とは言えない。

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