今季J1の「もったいなかった選手」たち。実力がありながらベンチ要員 (3ページ目)
そして同じく昨年のU-17日本代表から、ぜひとも名前を挙げておきたいのが、浦和のGK鈴木彩艶(出場なし)である。
キャプテンでもあるGK西川周作が全試合フル出場した今季の浦和にあって、鈴木の出場試合はゼロ。いまだトップチームデビューさえ果たしていない選手をもったいないと評するのは、おかしな話かもしれない。
だが、昨年のU-17ワールドカップで彼のパフォーマンス――ピンチを防ぐシュートセーブはもちろん、精度の高いキックやスローで攻撃の起点にもなった――を見たヨーロッパのエージェントからは、大会ナンバーワンGKに推す声まで聞こえてくるほど、同大会での鈴木の評価は世界的に見ても高かった。
そんなGKが、まだユースチームでプレーできる年齢(18歳)でありながら、せっかくトップチーム登録されたにもかかわらず、まったく試合に出場することなく1シーズンを終えたことは、やはりもったいないと言わざるをえないだろう。
ここに名前を挙げた"もったいない選手"の中には、すでに来季を見据えた移籍の可能性が報じられている選手も少なくない。彼らの能力を考えれば、当然の動きではある。
こうして雌伏の時を過ごした選手たちには、移籍するにしろ、残留するにしろ、来季は存分に力を発揮できる環境を手にしてもらいたいものである。
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