2020.11.14

フロンターレの優勝が秒読み段階の今、
J1で注目すべき意外なポイント

  • 浅田真樹●文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 J1では例年、優勝争いとは別に、いくつかの順位争いが見どころになっている。特に残り試合が少なくなるシーズン終盤ともなれば、なおさらだ。

 まずは残留争い。シーズンごとにルールが変わってはいるが、過去2シーズンは17、18位がJ2へ自動降格となり、16位はJ1参入プレーオフへ回っていた。

 つまり、下位に低迷するクラブはできれば15位以上に、最悪でも16位には入ろうと、必死で順位争いをするわけだ。

 ただし、今季は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、公平なリーグ戦開催が担保されないことから、降格自体がなくなった。やる側にとっては、ひと安心というところだろうが、見る側にとっては、スリリングな見どころのひとつが失われた格好だ。

 一方、上位に目を向ければ、AFCチャンピオンズリーグの出場権争いがある。

 3位以内に入ると自動的に出場権が与えられ、もし上位3クラブのいずれかが天皇杯で優勝した場合には、4位のクラブにも繰り上がりで出場権が与えられる。つまりは3位争い、場合によっては4位争いが、嫌でも激しくなるのである。

 今季J1は川崎フロンターレが2位以下を大きく引き離し、優勝をほぼ確実なものにしているが、ACL出場権争いの行方はまだまだわからない。3位、あるいは4位以内の可能性を残すクラブは、ここからが勝負となる。

 しかしながら、異例のシーズンを送っているJ1では、もうひとつ注目すべき"今季限定"の順位争いがあることを忘れてはいけない。

 それが、天皇杯の出場権争いだ。

 今季、記念すべき100回大会を迎えた天皇杯だが、残念ながら、Jリーグの過密日程との兼ね合いで、例年どおりの大会方式を採ることができなかった。簡単に言えば、大会規模の縮小である。