2020.10.22

42歳以上のJリーガー6人の今。
まだまだユニフォームは脱がない

  • 津金壱郎●文 text by Tsugane Ichiro
  • photo by AFLO

 いいことは長続きしないものだ......。

 横浜FCの三浦知良が53歳6カ月28日でJ1最年長出場の新記録を達成したのが、9月23日のJ1リーグ第18節・川崎フロンターレ戦。それまで中山雅史(当時コンサドーレ札幌/現アスルクラロ沼津)が45歳2カ月1日で保持していたJ1最年長出場記録を、プロ生活35年目の"キング"が塗り替えた。

中村俊輔は黄金世代よりひとつ年上の42歳 J1でのプレーが13年ぶりとなる今季のカズは、9月13日の第16節・名古屋グランパス戦で初めてベンチ入り。この試合での出番はなかったものの、その翌々節の川崎戦でスタメン出場した。

 しかし、そこから1カ月。カズの姿は再びピッチ上どころか、ベンチで見ることも叶っていない。

 アーネスト・ヘミングウェイの『老人と海』の主人公サンチャゴは、人生で最大のカジキを釣り上げたがためにサメの群れから追われることになり、冒頭のセリフを吐く。そこから気を取り直して『人間は負けるように造られてはいないんだ』と絶望的な状況を打破していくが、カズもきっと困難を打ち破り、再びピッチ上で勇姿を見せてくれるはずだ。

 1994年にジーコ(当時鹿島アントラーズ)が41歳3カ月12日、1998年にラモス瑠偉(当時ヴェルディ川崎)が41歳9カ月4日でJ1最年長出場を記録した頃、50代はおろか、40代の現役選手ですら特異な存在だった。

 しかし、Jリーグ元年から日本サッカー界を牽引してきたカズが今なお現役生活を続けることで、その背中を追うように、40歳を超えても現役を続ける選手は増えている。そこで今回は黄金世代よりも上の年齢で現役を続ける6人の『オーバー42』をクローズアップしたい。

 まずはカズとともに、川崎戦で横浜FCのスタメンに名を連ねた中村俊輔も『O-42』だ。

 川崎戦で記録した42歳2カ月30日の出場は、J1歴代最年長出場記録でカズ、中山、土屋征夫(当時ヴァンフォーレ甲府/2019年引退)の42歳3カ月3日に次ぐ歴代4位。川崎戦後にカズは試合に出場していないが、中村は第22節のベガルタ仙台戦にも出場している。