2020.05.11

鹿島がレアル相手に真っ向勝負。
欧州との差は縮まっていると証明した

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

 相手は、2015-16シーズンのCL覇者として出場してきたレアル・マドリード。その後、2016-17、2017-18シーズンもCLを制し、3連覇の金字塔をうち立てることになった当時の欧州最強チームである。

 試合になるのか。大会を汚すことにならなければいいが......との心配をよそに、鹿島は健闘した。90分を終了して2-2。試合は延長に進んだ。後半終了間際、金崎夢生を倒したセルヒオ・ラモスに、ザンビア人の主審は、2枚目のイエローという段になり、なぜか出しかけたカードをしまい込んだ。主審がセルヒオ・ラモスを退場にしていれば、結果は逆になっていた可能性が高い。

 鹿島は延長で力尽き、2-4で敗れた。しかし、考えられる範囲で最高の戦いをした。なによりサッカーの質が高かった。日本代表のお手本となるようなサッカーだった。W杯で拝みたくなるような戦い方を披露した。

 Jリーグのサッカーは、欧州各国のリーグに比べて守備的である。高い位置からボールを奪いにいこうとするサッカーより、後ろで守ろうとするサッカーが幅を利かせている。2016年以前はとりわけその傾向が強かった。