コロナで活動停止の高校サッカーの工夫。アプリを活用して再開を待つ (2ページ目)

  • 松尾祐希●取材・文 text by Matsuo Yuki
  • photo by Matsuo Yuki

 関係者によると、高円宮杯プレミアリーグや各地域のプリンスリーグは2回総当たりの大会方式を1回総当たりに変更。6月下旬の再開を目指して動いているとのこと。ただ、高体連主催のインターハイは予選延期や中止を余儀なくされる地域が増加。その先には、Jリーグの育成組織や街クラブが参加する夏のクラブユース選手権や、秋のJユースカップ、さらに冬の全国高校サッカー選手権も控えている。

 さらに今秋にはU-16代表とU-19代表が、来年のU-17とU-20ワールドカップの出場権を懸けて、それぞれ各年代のアジア選手権を戦う予定になっている。全体のスケジュールを考慮したうえで、今後の動きを決める形になりそうだ。

 各チームも対応に頭を悩ませており、4月7日に緊急事態宣言が発令されたことも重なって、トレーニングができない状況が続いている。

 昨季の高校サッカー選手権で初の8強入りを果たした埼玉県の昌平高は、3月2日から練習を中止。一旦は4月8日を目処に再開を考えていたが、休校が5月6日まで延長された影響でさらに約1カ月の自粛を決めた。

 練習休止中は個別に練習メニューも課しておらず、安全を第一に行動を取ることを指示。藤島崇之監督は「政府からの要請が出ている事態なので、こちらからは選手に自宅で練習することを求められない」とし、異例の事態に頭を抱えている。

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