ドウグラスが備える矜持。「ヴィッセルは無冠に終わってはいけない」 (2ページ目)
「ヴィッセルのクオリティの高い選手が展開する、後ろからパスをつないでボールを運ぶサッカーに、僕のプレーは間違いなくフィットすると思っています。実際、チームに合流した今も、その考えに揺らぎはありません。
一人ひとりが持ち過ぎずに、シンプルにプレーしながらボールを動かし、アタッキングサードでチャンスを作り出す。サンフレッチェ広島時代にも、似たようなサッカーを経験していますが、僕もそういったサッカーは好きですし、プレーしていても、すごく楽しさを感じています。
と同時に、このサッカーを結果へと導くために、自分の持ち味をしっかり発揮して、チームを助けたいとも思います。この先、ヴィッセルがさまざまなタイトルを獲得していく歴史の一員として、自分自身にもさらなる成長を求めながら、結果を求めて戦っていこうと思っています」
自らのプレースタイルがヴィッセルのサッカーに合っているというドウグラス 今でこそ、日本のサッカーファンの間で知られた存在になったが、2010年の夏、J2の徳島ヴォルティスで始まった日本でのキャリアでは、苦しんだ時期もあった。事実、トップリーグの舞台で活躍するまでには、5年近い月日を要している。
「来日したばかりの頃は、日本のサッカーについての情報を持ち合わせていなかったので、どんなサッカーをするのかもわからず、日々、学び、吸収することだらけでした。自分の持っている武器を磨くことだけに集中し、僕に関わってくれる人たちの声に、素直に耳を傾けて実行しようと思っていました」
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