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FC東京のAOLトリオは機能するのか。
R・マドリードにヒントあり (4ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 長谷川監督がそう語ったように、流動的に動く前線3人と中盤3人の意思疎通ができていないため、前からのプレスがはまらず、その結果、リスク管理を強いられるアンカーポジションの橋本拳人は前に出られない状況が続いた。

 変化の兆しが見られたのは後半59分、アダイウトンに代わって紺野和也が前線に投入されてからだった。紺野の俊敏なドリブルも効果的だったが、とりわけディエゴ・オリヴェイラが中央に構えたことで、前線の交通整理ができたことが大きかった。

 それにより、前半は空回りしていたインサイドハーフの高萩洋次郎による相手最終ラインへのプレスも、中央のディエゴ・オリヴェイラと連動するようになった。まだ完成度は低いものの、タイトル獲得のために挑戦する4-3-3に希望の光が見えた瞬間だ。

 おそらく今シーズンのFC東京の行方を左右するであろう新戦術。そのプレーモデルのヒントは、ジネディーヌ・ジダン監督の率いるレアル・マドリードにありそうだ。

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