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FC東京のAOLトリオは機能するのか。
R・マドリードにヒントあり (3ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 たとえば、この試合で右サイドに入ったディエゴ・オリヴェイラは中央で受けたがり、密集した中央で窮屈なプレーを強いられたアダイウトンは左サイドに流れるシーンが目立っていた。左のレアンドロもその動きに反応しきれていないので、結果的に右サイドがぽっかりと空いた「歪な4-3-3」になってしまったのだ。

 本来であれば、3-4-2-1(5-4-1)のパースに対し、4-3-3のFC東京はサイドで優位性を保たなければいけない。それにもかかわらず、右SBの室屋成は相手の左ウイングバックと数的同数を強いられ、高いポジションを維持できず。敵陣でボールをキープできなかったのも、サイドを起点に効果的な攻撃ができなかったのも、そこに多くの原因が潜んでいた。

 同時に、前線3人の不規則な動きは、守備面でも問題を引き起こしていた。

「前半は、橋本と中盤の選手が少し後ろに重たかった。本来であれば、もっと橋本が前に出てアグレッシブに行ってよかったが、なかなかそうできなかった」

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