仙台のシマオ・マテが「日本のファンがベスト」
と言うのは根拠がある (3ページ目)
ギリシャでは「ちょっとクレイジーな」熱いファンとの交流も楽しんだ。彼らは試合中、「熱狂的に叫び、歌い続け、よく笑う」。なかにはシマオに直接、言葉をかけ、親しい友だちになった人もいる。
スペイン・レバンテ時代のシマオ・マテ。クリスティアーノ・ロナウドとも対戦した photo by Getty Images 一方、そのあとに渡った中国リーグでは、「ファンの数こそ多いけど、密接なつながりは感じられなかった」。また、日本に来る直前にプレーしていたカタールでは、「リーグ戦のスタジアムに来るお客さんはほとんどいない。15人くらいいたとしても、それは決まって選手の家族や代理人だったりする」そうだ。だから日本では、久しぶりにサポーターと心を通じ合わせていると感じられている。
「僕の経験では、日本のファンがベストだ」と話すシマオの顔に嘘はなさそうだ。「本当だよ。ずっと歌ってくれるし、チームを心から支えようとしてくれている。エネルギーと愛、リスペクトがあるよね。ピッチ上の選手たちもそれを強く感じるから、力を余すところなく出し尽くそうとするんだ」
(つづく)
シマオ・マテ
Simao Mate/1988年6月23日生まれ。モザンビーク・マプト出身。ベガルタ仙台所属のMF&DF。19歳の時にギリシャのパナシナイコスでキャリアをスタートさせ、ヨーロッパとアジアで活躍。2019年シーズンから仙台でプレーしている。パナシナイコス(ギリシャ)→山東魯能(中国)→レバンテ(スペイン)→アル・アハリ(カタール)
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