2020.01.24

仙台のシマオ・マテが「日本のファンがベスト」
と言うのは根拠がある

  • 井川洋一●構成・文 text by Igawa Yoichi
  • 高橋 学●撮影 photo by Takahashi Manabu

Why JAPAN? 私が日本でプレーする理由

ベガルタ仙台 シマオ・マテ(2)

Jリーグは現在、じつに多くの国から、さまざまな外国籍選手がやってきてプレーするようになった。彼らはなぜ日本でのプレーを選んだのか。日本でのサッカーや、日本での生活をどう感じているのか? この連載では、彼らの本音を聞いていく。

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「実際にプレーしてみると、Jリーグは想像以上にレベルが高かった。僕は世界でもトップレベルのラ・リーガやチャンピオンズリーグでもプレーしたことがある。だから本当の第一線がどういうものかはわかっているつもりだけど、Jリーグはそれらとまったく比較にならないわけではないと思う。正直、日本人選手のスキルとスピードには、ちょっと面食らったよ」

Jリーグでのプレーについて語ってくれたシマオ・マテ 2019年シーズンに初挑戦したJリーグは、シマオ・マテの予想を超えるものだった。同僚、敵にかかわらず、日本人選手の能力にも驚かされたという。

「ポテンシャルのある日本人選手も多い。全般的にフィットネスのレベルはとても高く、シーズンを通してそれを維持している。すばらしいことだよ。スキルも総じて優れているし、プロフェッショナリズムもある。彼らは毎日、集中力を研ぎ澄ませて練習や試合に励んでいる。

 うちにはヨシキ(松下佳貴)、ヒラ(平岡康裕)を筆頭にいい選手がたくさんいる。相手はコオロキ(興梠慎三)、横浜の23番(仲川輝人)、神戸の16番(古橋亨梧)が厄介だったな」

 現在31歳の元モザンビーク代表は、引き続き笑顔を浮かべて喋るが、実際にシーズン序盤戦は適応に苦しんだ。アンカーとして先発した3月の3試合は全敗。以降は6月の先発復帰まで、雌伏の時を過ごした。

 メディアやファンはコンディション不良と見ていたし、実際に動きはやや重かったようにも感じられた──少なくとも、本領を発揮した中盤戦以降と比べると。しかし、本人の感触は違ったようだ。