ガンバ大阪が8試合ぶり勝利。メンバー刷新は浮上のきっかけになるか (2ページ目)

  • 渡辺達也●文 text by Watanabe Tatsuya
  • photo by KYODO

 とはいえ、この試合で起用された若手の高江、福田、そして途中出場した食野(めしの)亮太郎の3人は昨季、宮本監督とともにG大阪U-23のメンバーとしてJ3を戦っている。宮本監督にしてみれば、プレースタイルも性格も熟知している選手たちだ。そこには「彼らならやってくれる」という期待もあったはずだ。

 今のガンバに求められるのは世代交代だ。いつまでも39歳の遠藤、36歳の今野に頼っていては、世代交代は進まない。本来なら堂安律(フローニンゲン)、井手口陽介(グロイター・フュルト)といった選手がチームの中心になっていたはずだが、彼らがいなくなった以上、ほかの若手を使っていくしかない。これ以外にもガンバには、トゥーロン国際大会のメンバーに選ばれた高宇洋、U-20ワールドカップ日本代表に選ばれた中村敬斗など、将来性のある選手は多い。

 もちろん、ベテランの力が必要な試合はまだまだあるだろう。今季もすぐにセレッソ戦のメンバーが軸になるとも思えない。ただし大事なのは、若手をうまく使いながら結果を出すこと。簡単なことではないが、それがガンバ再建を託された宮本監督の使命だろう。




2 / 2

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る