2019.03.11

イニエスタ、ビジャだけじゃない。
全員融合で快勝の神戸、次の標的は

  • 渡辺達也●文 text by Watanabe Tatsuya photo by KYODO

 開幕から3戦目で、やっとヴィッセル神戸らしい試合を見ることができた。

 アウェーのユアテックスタジアム仙台に乗り込んだ神戸は、前節のサガン鳥栖戦と同じメンバーで臨んだ。試合は神戸が主導権を握るが、ベガルタ仙台もカウンターから何度も神戸ゴールを襲う。試合が動いたのは前半12分。永戸勝也の右コーナーキックを新戦力のシマオ・マテがヘッドを決め、仙台が先制する。

 一方、神戸は右サイドのルーカス・ポドルスキが中に入り、アンドレス・イニエスタとのパス交換でチャンスを作る。そして前半32分、山口蛍がボールをエリア内に持ち込むと、イニエスタとパスを交換。そこに古橋亨梧も絡み、最後はイニエスタの浮き球のパスを古橋がヘッドで決めて同点に追いつき、前半を折り返した。

 試合を決めたのは後半立ち上がりのプレーだった。左サイドからイニエスタの縦パスに抜け出した古橋がセンタリング。これをニアでダビド・ビジャが合わせて神戸が逆転に成功する。さらに後半19分には、ポドルスキのクロスが仙台のオウンゴールを誘発。3-1で神戸が快勝した。

ベガルタ仙台に快勝し、喜ぶアンドレス・イニエスタらヴィッセル神戸イレブン 開幕戦のセレッソ大阪戦、第2の鳥栖戦と比べると、この日の神戸が一番面白かった。これまでの神戸は、イニエスタ、ビジャ、ポドルスキの外国人3人で攻め、残りの8人で守っているという印象が強かった。しかし、仙台戦では日本人選手も得点にしっかり絡んでいた。

 相手選手が揃っているなか、狭いスペースを見つけてパスで崩す神戸のサッカーは、高い技術とアイデアが必要になる。それに日本人が絡んだことは大きな進歩だろう。外国人スター選手だけじゃない、という試合を見せてくれた。