今季のヴィッセル神戸は何が違うのか。
生え抜きの21歳が明かす激変
2019年Jリーグ開幕特集
「ヴィッセル神戸が面白い」(2)
DF藤谷壮インタビュー
今季のJリーグにおいて、もっとも注目を集めているクラブと言えば、ヴィッセル神戸だ。その主力選手たちが"今季のヴィッセル"について、さらには自らが目指すものについて大いに語る今回の特集。2回目は、クラブ生え抜きの藤谷壮を直撃した――。
激変するチームにあって、自らの思いを語る藤谷壮
「試合に出る」ことを
しっかり意識して戦っていく
僕がトップチームに昇格してからの時間のなかで、今年は目標である「AFCチャンピオンズリーグ(ACL)への出場権獲得」に対するクラブの本気を、より強く感じるシーズンになっています。昨年から取り組んでいる"ボールを大事にした攻撃サッカー"を実現するために、(ダビド・)ビジャをはじめ、日本人選手にもネームバリューのある、経験値の高い選手を多数補強したことが、何よりそれを物語っているんじゃないか、と。
と同時に、そのことはチーム内での競争がより激しくなるという危機感にもつながっていますが、僕自身はこうした環境でプレーできるのは、プロサッカー選手としてとても恵まれていると感じています。実際、練習でも、試合でも「ああ、世界レベルではこういうボールが出てくるんだ」と感じるシーンは多々あって、そうした自分にはないプレーの発想や技術を間近で体感し、それを取り入れようとすることは、間違いなく自分の成長につながると思うからです。
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