2018.09.24

イニエスタ抜きの神戸に大勝。
浦和の攻撃を仕切る青木は大宮出身

  • 渡辺達也●文 text by Watanabe Tatsuya 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 埼玉スタジアムで行なわれた浦和レッズ対ヴィッセル神戸戦は、アンドレス・イニエスタ見たさに5万5000人を超える観衆が集まった。

 神戸は吉田孝行監督が解任され、フアン・マヌエル・リージョが新監督に就任したが、この日は林健太郎アシスタントコーチが監督代行として指揮を執った。しかも、イニエスタはケガのため欠場。試合は浦和が4-0で快勝した。

 神戸は自慢のパスサッカーが機能せず、逆にスペースを与えたことで浦和に好き放題にやられてしまった。イニエスタひとりいないだけでボールが収まらず、ペナルティエリア内の侵入することもほとんどなかった。これが神戸の現状なのだろう。

 試合を決めたのは前半23分、柏木陽介のクロスからクリアボールを拾った青木拓矢が決めたシュート。この先制点で、浦和は完全に主導権を握った。

ヴィッセル神戸戦で先制ゴールを挙げた青木拓矢(浦和レッズ) 青木といえば、前橋育英高校から大宮アルディージャに入団し、ボランチとして一時は日本代表入りも噂された選手(2010年1月アジア杯予選のイエメン戦に招集)だ。2014年には複数のクラブからオファーを受け、最終的に絞った浦和、鹿島アントラーズ、ジュビロ磐田のなかから浦和移籍を決断したという。大宮から浦和への移籍は”禁断の移籍”とまで言われた。

 しかし、当時の浦和のボランチは阿部勇樹と鈴木啓太。青木はその牙城を崩せなかった。2015、16年は阿部と柏木がコンビを組み、青木の出場は疲れが見えた選手に代わる終盤ばかりだった。ハッキリいって、青木の移籍は失敗だったとさえ思われた。