イニエスタは周りの力を3割増しに。
そのすごさを神戸同僚が細かく説明 (4ページ目)
たとえば後半、イニエスタはルーカス・ポドルスキのパスをダイレクトでバックラインの裏に通し、こともなげに長沢駿へパスを合わせている。しかしよく見ると、ポドルスキは出しどころを見つけられず、イラついたようにパスを流したに過ぎない。つまり、手詰まりの状況だったのだ。そして、そこまでお膳立てをしたにもかかわらず、シュートは外れた......。
イニエスタに憂いはあっても、失望は感じていないはずだ。なぜなら、彼はチームプレーヤーとして偉大な境地にたどり着いているからだ。いうまでもないが、ワンマンな選手ではない。
ボールを受け、渡し、また受ける。神戸が本気で「バルサ化」に挑むなら、そのコンビネーションを、集団としてどこまで高められるか――。神戸の選手たちの士気が高いのだけは間違いない。
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