三竿健斗は感じている。勝たせるプレーとは
「臨機応変に対応すること」

  • 寺野典子●文 text by Terano Noriko
  • 渡部 伸●写真 photo by watanabe shin

遺伝子~鹿島アントラーズ 絶対勝利の哲学~(23)
三竿健斗 前編

熊谷浩二の証言から読む>>

 リーグ再開4試合負けなしで11位から7位まで順位を上げた鹿島アントラーズ。引き分けに終わったガンバ大阪戦から中3日で迎えた8月1日ホームでのFC東京戦。先発メンバーを大きく替えることなく挑んだ一戦は、13分に安西幸輝のゴールで先制したものの19分に同点に追いつかれ、77分にリンスのゴールで逆転負けを喫し、9位に後退してしまった。

「こっちの攻撃の流動性が少なかった。疲労度は間違いなく......ないわけじゃない。ボールを追い越して走れる人が今日はほとんどいなかった。相手のほうが出足とか切り替えが一歩速かったなという印象がある」と土居聖真が振り返る通り、相手を押し返す力がなかった。

 リンスの得点を演出した永井謙佑に突破を許した犬飼智也は、自身のミスだったとハッキリ口にした。

「最初ラッキーな形で先制して、すぐの失点も勿体ないですし、2失点目は自分のミスからだったので、悔しいです。相手のスピードが速いのはわかっていたので、シンプルに外へ出そうとしたんですけど......ミスですね」

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