2018.04.21

豊田陽平も「荒いけど強い韓国リーグ」を
実感。ACLで日本勢の上へ

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki photo by YUTAKA/AFLO SPORTS

 アジアチャンピオンズリーグ(ACL)は、グループリーグ全日程が終了した。日本勢は鹿島アントラーズが決勝トーナメントに進出したものの、柏レイソル、セレッソ大阪、川崎フロンターレは敗退。一方で韓国勢は、全北現代、水原三星、蔚山(ウルサン)現代の3チームが勝ち上がっている。

「韓国勢が好調? 今シーズンはどこもいい準備ができたと思う」

 蔚山の金度勲監督は語ったが、日韓の差はどこにあるのだろうか。

「これで追いついちゃうんですからね」

 今シーズン、サガン鳥栖から蔚山に移籍したFW豊田陽平が川崎F戦後に洩らした言葉に、日韓のサッカー観の違いが浮き出ていた。

ACL川崎フロンターレ戦で赤崎秀平と競り合う豊田陽平(蔚山現代) 4月18日、等々力陸上競技場。ACLのグループリーグ最終節、Jリーグ王者の川崎Fは蔚山と対戦している。

 この日、前半の川崎はボールプレーの練度で格の違いを見せている。すでにグループリーグ敗退が決まっていただけに、中村憲剛や小林悠など主力の多くは不在だったが、つなぎのレベルは遜色ない。丁寧なビルドアップからプレスをはがし、コンビネーションを使ってボールを前に進めた。

 開始早々、ケガ明けで試合時間を増やしつつあるMF齋藤学が傑出したプレーを見せ、ワンツーからの鋭い突破でシュート。GKが弾いたボールを鈴木雄斗が押し込み、軽々と先制に成功した。これでペースを握ると、ワンサイドの試合展開に。前半終了間際には混乱した守備を突き、長谷川竜也のミドルシュートで2-0とリードした。