2018.02.22

レイソル、痛恨のドロー。
「町の中華料理屋さん」の豪華シェフに被弾

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • 窪田亮●撮影 photo by Kubota Ryo

 まるでやる気の感じられなかったふたりに、最後の最後で決定的な一撃をお見舞いされてしまった。これが、サッカーの怖さなのだろう。89分眠っていても、1分間だけ仕事をすればいい。そんなしたたかさが垣間見えたシーンだった。

 対する柏は献身的に走り、味方をサポートして、よどみない攻撃を披露していた。しかし、いい形を作りながらも、フィニッシュが決まらない。決定力不足と言えばそれまでだが、大谷の言葉を借りれば「覚悟」が足りなかったのかもしれない。

 3度のACL出場を誇る経験豊富なキャプテンは、厳しい表情で試合を振り返った。

「自分が決めるという覚悟だったり、強い意志が足りなかった。組織としては戦えていたし、球際のバトルでもひるまなかった。でも、勝負を分けるのは、結局はゴール。チャンスがありながらも、自分が決めるという覚悟でゴールに突っ込んでいく選手がいなかった。綺麗に入れば理想ですけど、泥臭くても1点は1点。そういう部分をもっと求めていかなくてはいけない」

 これは柏だけではなく、日本のサッカー全体に言えることかもしれない。内容で勝っていても、結果がついてこない。国際舞台ではそんな光景が、何度も繰り返されている。

 殺るか、殺られるか――。アジアを勝ち抜くために必要なのは、まぎれもない「覚悟」である。覚悟が足りなかった柏が、ホームで痛恨の引き分けを演じた。

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