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浦和が「マンチェスター・シティ型」
を採用。その攻撃は変わるのか (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 2月7日に行なわれた名古屋グランパスとのトレーニングマッチでは、さらに興味深い変化があった。センターバックの岩波拓也(ヴィッセル神戸→)が右サイドバックで起用されたのだ。

 宇賀神がインサイドに入ることで、ディフェンスラインは左から槙野智章、マウリシオ、岩波の3人が並ぶことになり、岩波から繰り出されるくさびの縦パスが攻撃の起点になっていた。その岩波が自身の役割について語る。

「ボールを動かすときは3バックのような形でビルドアップしてほしい、と監督から言われていて、(センターフォワードの)慎三さんを見ながらプレーしました。慎三さんは動き出しがいいので、タイミングよく出せればGKと1対1の場面が簡単に作れる」

 ちなみに、ガンバ大阪との2月11日のトレーニングマッチでは右サイドバックに阿部勇樹が、大原グラウンドに戻ってからの練習では遠藤航が入った。いずれも攻撃のビルドアップが得意なセンターバックタイプのDFである。遠藤が語る。

「自分も中でゲームを作ったり、縦に入れたりできるし、ワイドの高い位置を取っても攻撃の起点になれると思っているので、その使い分けは意識しています」

 3バック気味のビルドアップ、左サイドバックのインサイドでのプレー、開かせたウイングのポジショニング、インサイドハーフの高い位置取り......。攻撃時におけるこうしたトライから感じ取れるのが、ミシャ式前線5枚のコンビネーションの復活だ。

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