セレッソ山口蛍は言う。「W杯より、ACLより、まずはリーグ制覇へ」 (2ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • photo by Etsuo Hara/Getty Images

 セレッソは今季、リーグ戦と並行してAFCチャンピオンズリーグ(ACL)もこなしていく。カップ戦を含めると、昨季に比べて大幅に試合数が増える。それを見越して、MF田中亜土夢(ヘルシンキ/フィンランド→)、FW高木俊幸(浦和レッズ→)ら国内外で活躍する面々や、下部組織からの昇格を含めた新人など、数多くの選手を獲得した。

 その結果、チームはかなりの大所帯となった。それを率いていくことを考えると、キャプテンとしてハンドリング能力がより必要とされそうだ。

「いや、人が増えて(キャプテンの仕事が)大変になる、ということはないです。ACLもあるので、(選手は)このくらいの人数がいたほうがいいかなって思いますね。

 個人的には、リーグ戦、ACLも含めてすべての試合に出たいけど、例えばACLで早々に予選突破が決まれば、残りの試合は出場しなくてもいい、ということもあるでしょうし、そこは監督がうまくコントロールしてくれると思います。ただ、気持ちとしては、全部(の試合に)出たいということは、監督にも伝えてあります」

 今季のセレッソに期待されるのは、何と言っても初のリーグ戦制覇だろう。山口も、それを最大の目標としている。

 また、Jの各クラブが以前よりもタイトル獲得に本腰を入れるようになったACLの戦いも注目される。セレッソにとっては、2011年(ベスト8)、2014年(ベスト16)に続いて3度目の挑戦となるが、ACLに対する山口の意識はどんなものだろうか。

「ACL制覇? それは、そんなに簡単なものじゃない。毎年ACLを経験して、戦い方がわかってきて、それで初めて頂点が見えてくると思うんです。だから現時点では、ACLに対する思いはそこまでないかな。

 個人的には、リーグ戦で優勝したい。(昨季はカップ戦の)二冠を獲って、今季はやっぱりリーグ戦が大事になる。リーグ戦でいい成績を残していかないと、ACLの優勝も見えてこないと思います」

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