2017.12.03

難病のFC岐阜前社長が、
サポーターに転身して車椅子席から見た今季

  • 恩田聖敬●文 text by Onda Satoshi

FC岐阜・恩田社長の600日 ~Jリーグ地域クラブへの伝言~
 後日譚・前編

今シーズン、サポーターとしてスタジアムに通い続けた恩田前社長連載 第1回から読む>>

「今日限りで、社長を辞任します」

 私が難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)の病状の進行によって、社長業の遂行が困難となり、ホーム最終戦後のセレモニーで冒頭のセリフを申し上げたのが、ちょうど2年前のことです。時が経つのは本当に早いですね。

 改めて自己紹介します。Jリーグに加盟する、FC岐阜の運営会社である、株式会社岐阜フットボールクラブの前社長の恩田聖敬(さとし)です。1年前には、社長時代を振り返る『恩田社長の600日』を十数回にわたり、執筆させていただきました。この度はその続編として、社長退任後のことを2回に分けて記そうと思います。どうぞ、お付き合いください。

 前編の今回は、2017年シーズンを振り返ります。

 2016年4月の株主総会で取締役を退任した私にとって、今シーズンが1年通してクラブ外の立場となる初めてのシーズンでした。100%サポーターの立場で迎えたシーズンを全力で楽しみました。シーズンチケットを買い、ホーム戦の観戦率は20/21試合でした。FC岐阜は大木武新監督を迎え、「魅せるサッカー」「最後まで走りきるサッカー」をぶち上げました。そのサッカーを高本詞史編成担当が集めた、才気あふれる若手とビクトル選手やシシーニョ選手のような、観客を沸かせるだけの力を持った外国人を中心としたチームが実践します。