今度こそマジで「万年2位」返上へ。川崎Fの逆転V確率は意外と高い (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 山添敏央●撮影 photo by Yamazoe Toshio

 だが、この条件を見る限り、川崎の逆転優勝はそれほど非現実的な話とは思えない。

 しかも最終節は、川崎がホームで17位の大宮アルディージャと、鹿島はアウェーで5位のジュビロ磐田と対戦する。川崎は今季、大宮にはアウェーで2-0と勝利しているが、一方の鹿島は、磐田にホームで0-3の完敗を喫しているのだ。それを考慮すれば、逆転優勝の確率は、5:5とまでは言わないが、3:7、あるいは4:6くらいはあるのではないだろうか。

 川崎は、昨季J1で年間勝ち点2位となって以降、天皇杯、ルヴァンカップと3タイトル連続で"銀メダル"が続いている。大一番に滅法強い鹿島を土壇場で逆転し、「シルバーコレクター」の称号を返上できれば、これほど痛快なことはないだろう。中村は言う。

「中2日しかないが、できるだけの準備をしたい」

 悲願のJ1初優勝、そして初タイトル獲得へ、川崎はただ、人事を尽くして天命を待つのみである。

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