優勝争いを演じるセレッソなのに、ユン監督は激怒、山口蛍は危機感 (4ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 清水戦を終えたあと、すでに第22節の浦和レッズ戦(7月22日)を消化しているセレッソは、他チームが第22節をこなした8月13日には試合がなく、第23節(8月19日)のジュビロ磐田戦まで時間的な余裕があった。そこで、連戦の疲れも癒え、頭も体もリフレッシュして戦えるはずだ。次の磐田戦は連勝していた頃のサッカーに立ち帰る、絶好の機会となる。

 無論、優勝争いに生き残るためにも重要な一戦となる。調子のいい磐田を倒すことができれば、再び勢いを取り戻し、"拠りどころ"を生み出すきっかけもつかめるのではないだろうか。

「優勝やACL(AFCチャンピオンズリーグ)出場を目指していくのであれば、次の磐田戦では踏ん張って、絶対に勝たないといけない。鹿島アントラーズとか、強いチームは連敗しないし、連敗してもそこから連勝にもっていける強さがありますから。

 そういう強いチームにするのは簡単なことじゃないけど、そうなっていくために今大事なことは、次の試合に向けて、最近の負けた試合から自分たちが何を感じて、選手個々がどう行動に移せるか。それが(新たな行動として)練習でも出てくれば、自ずと結果はついてくると思う。

 うちはケガ人が多く、ベストメンバーが組めていないですけど、その中でやりくりしながら勝っていくのも強いチーム。強いチームになるために、そして優勝争いを続けていくためにも、磐田にはしっかり勝って、上に食らいついていかないといけない」

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