3位に浮上のグランパス。新外国人は「大当たり」も、まだ残る危うさ (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

 はたして、名古屋は5-2で勝利した。3連勝となるこの日の勝利で勝ち点を46に伸ばし、順位も3位に上昇。昇格候補筆頭格が一時の不振を脱し、じわじわと調子を上げてきた。名古屋の風間八宏監督も「立ち上がりはちょっと相手(の戦い方)に合わせてしまった」と、試合序盤の劣勢に苦言を呈しつつも、「若い選手もいるので、自分たちのいつものプレーができないこともあるが、そこから立ち直ったことは今日のゲームの収穫だった」と語っている。

一時の不振からは脱した名古屋グランパス一時の不振からは脱した名古屋グランパス 名古屋復調の要因は当然、さまざまあるだろう。まずはチーム全体で、風間監督が目指すポゼッションスタイルの理解が進んだこと。キャプテンの佐藤は、「ただボールをつなぐだけでなく、前にいけるようになった。前線の選手がフィニッシュまでいける機会が多くなったのは、そこまでいけているということ」と手ごたえを口にする。また、21歳のMF青木亮太に象徴されるように、若手の台頭もチームを活性化させる要素となっているのだろう。

 だが、最もわかりやすい、目に見える変化を挙げるなら、やはりMFガブリエル・シャビエルの加入が大きい。今夏の移籍でクルゼイロ(ブラジル)からやってきたブラジル人MFは、思いのほか早く名古屋に、そして日本のサッカーに適応した。

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