「G高C低」大阪ダービーはGに軍配。首位セレッソ屈辱の20敗目 (3ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by Getty Images

 実際に前半はC大阪のペースで進んだ。今季の躍進を支える安定した守備組織は破綻を見せず、FW杉本健勇とMF山村和也の前線にシンプルに預ける攻撃で相手を押し込んでいく。G大阪も同様の戦いを展開したため手堅い前半となったものの、手数ではわずかにC大阪が上回った。

 そして後半立ち上がりの51分、1本のパスに抜け出した杉本が待望の先制ゴールを奪取。その後も何度か決定機が訪れるなど、C大阪がそのまま勝利を掴むことは十分に可能だった。

 しかし、これがダービーの怖さなのかもしれない。65分に今夏に加入(前城南FC)したばかりのFWファン・ウィジョに同点ゴールを奪われると、77分にコーナーキックからDF三浦弦太に逆転ゴールを許してしまう。さらに終了間際にもカウンターから被弾し、C大阪はまたしても負の歴史を覆すことができなかった。

 C大阪の敗因のひとつとして、指揮官の采配が上げられるだろう。

「いつもは先制すれば、後半の途中に5バックにするのですが、今日はさらにチャンスを掴めそうな雰囲気もあったので、そのままでいきました」

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