2017.06.24

永井秀樹ユース監督は伝えた。
「みんながヴェルディの歴史を創るんだ」

  • 会津泰成●文・撮影 text&photo by Aizu Yasunari

――ただ、「0対15になるようなチャレンジ、荒療治ができるのは永井秀樹だから」と思った。ユースとはいえ、普通の監督ではできないのではないか。

「どうかな(笑)。トップチームだったらクビだよね。サポーターにバスを囲まれて帰れなくなる(笑)。真意は、今は誰もわからなくていいと思っている。周りからは『ユースの監督、ほんとに永井で大丈夫か!?』くらいに思われていていい。現役の頃も何かと批判され続けてきたサッカー人生だからね(笑)」

 永井のヴェルディ再建は始まったばかり。日々、表情にあどけなさを残す10代の名もなき選手たちと向き合い、どうすればうまくできるか、どうしたら少しでも成長できるかを模索し、四六時中、そのことばかり考えている。

グラウンドを見つめながら、ヴェルディの再建について語る永井秀樹 インタビューを終えると、永井はクラブハウスの食堂からグラウンドを眺めた。永井が初めてこの場所に来たのは、35年前の1982年。第6回全日本少年サッカー大会に大分県代表として出場したときだ。小学6年生だった。

 当時、よみうりランドは全日本少年サッカー大会の会場で、サッカー少年にとっては"聖地"だった。

「そう考えると、今自分がこの場所で指導者をしていることは、感慨深いものがあるよね」