怒涛の6連勝。柏レイソルの快進撃は「確変中」か? 実力なのか? (2ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Ken Ishii - JL/Getty Images for DAZN

「航輔のセービングは試合の流れを決めましたね」

 そう語ったのは、主将でチームを司るMF大谷秀和だ。

「航輔はどっしりとしていますよ。1対1は強いですね。とにかくボロが出ないし、キャッチミスから崩れるというのもない。キックについて注文することはありますけどね。あいつが防いでくれるからこそ、DFラインも高く保てるんですよ」

 決定機を守り切ったことで、柏は落ち着きを取り戻した。先発11人中7人が柏の下部組織出身。積み上げてきたパスのスキルとコンビネーションは、Jリーグの中でも異彩を放っている。

「何気ない縦パスの出し入れで、柏にゲームを作られてしまった」(磐田・名波浩監督)

 柏は右サイドを中心にDF小池龍太、FW伊東純也らの連係で磐田を苦しめた。とりわけ、小池は立ち位置がよく、守備で後手に回らず、ボールを持てるし、長いボールでもチャンスを作った。右の崩しは、ボディーブローのような効き目があっただろう。

 前半44分だった。右サイドにボールが渡る。それを受けた伊東は脚力を生かし、振り切ってニアに折り返す。このスペースに入っていた中川が潰れると、ファーポストで待っていたFWクリスティアーノが右足で叩き込んだ。

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