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前半互角も、後半崩壊で2連敗。
コンサドーレに蘇る「5年前の悪夢」 (3ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi
  • photo by Getty Images

 さらに28分には、J1の名キッカーたちに引けを取らない左足を持つ福森晃斗のフリーキックに横山知伸が頭を合わせると、山なりのボールはポストを直撃。これが決まっていれば、「セットプレーから点を取って、ゼロで抑える。これがうちの狙い」と内村圭宏が言う試合展開に持ち込めたはずだ。「スペースを消しつつ、ボールに厳しくいく。前半は狙い通りだった」と四方田修平監督も振り返った。

 だが、J1では数少ないチャンスを生かせなかったツケを、しっかり払わされることになる。後半開始早々のいわゆる「魔の時間帯」にゴールを奪われ、即座に畳み掛けられた。前半は「この一週間、学のプレー集ばかり見て対策を練った」と言う石井謙伍が、愛媛時代の元同僚を周囲との守備連係で抑えていたが、先行されて前に出ざるを得なくなると、相手の逆襲のたびにピンチを迎えた。

 また、悔やまれる2失点目は、選手たちの心理面にも暗い影を落とした。手応えを感じた前半の後だっただけに、落胆の色はより濃かったのかもしれない。その後は選手間の距離が広がり、気持ちの上での一体感も失われていったように見えた。

「相手に持たされていた部分はあると思うけど、今日の前半は自分たちの時間もつくれていた。だからこそ、後半の入り方がもったいなかったよね。あとは失点した後に頭を下げない。それは当たり前のこと」

 古巣との一戦に途中出場した河合竜二は、そう話す。

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